ヴァイオリンについての基本知識
オーケストラでヴァイオリンを弾くにあたって、最低限知っておきたいことをまとめてみました。
深堀りすればもっと情報は沢山あるので、是非調べてみてください。
楽器の扱いについて
日頃気にしておくこと
- 弓の張り具合の基準
- 弓の毛の張りが一番弱い部分の木と毛の距離が、木の太さと同じくらいになるのが基準。
- 温度・湿度に気をつけること
- 特に冬は乾燥や部屋と廊下の温度差などが激しいので、細心の注意を払うこと。
- 乾燥していると弓の毛がすぐに張ってくるので、弾いている最中も常に注意しておくこと。
- 冬場については可能であれば舞台袖まで楽器ケースを持ってきて開ける等、留意すること。
- 楽器ケースを置くときは魂柱の位置も気にすること
- 楽器を正面から見た右側に魂柱が立っているので、楽器の右側が下に来るように置くこと。
- 楽器のニスや弓の巻線より先を極力指で触らないこと
- 触ったらきちんと拭くこと。
手入れについて
- 駒は常に直角を保つこと
- 駒の横から見た中心線と表板の角度が直角になる。
- アジャスターを使ってチューニングする弦は、チューニングする度に顎当て側に駒が倒れてくる。
- ペグを使ってチューニングする弦は、チューニングする度に指板側に駒が倒れてくる。
- これらを練習ごとに確認し、なるべく早い段階で直角に戻すこと。
- 楽器を拭く布と松脂を拭き取る布は必ず分けること
チューニング
チューナーに合わせる
- 基準音はA(442Hz)とする
- まず耳で自分が合ったと思うところまで合わせること。
- 目でチューナーに合わせるのではなく、まずは耳で合わせること。
- チューナーは自分が合っていると思っていた音とどうズレていたかを把握するために使うこと。
- 可能な限りど真ん中に来るように。妥協しないこと。
- 最初は時間をかけても良いから、とにかく正確に合わせること。
音に合わせる
- コンマス(トップ)の音とズレていると音が2つ以上聞こえる。合っていれば1つに聞こえる。
チューニングの順番
- A→D→G→Eの順番で合わせる
- AとD→DとG→AとEの順で完全5度の和音を鳴らして合わせる
- 完全5度の和音を鳴らした場合、下の弦の音の1オクターブ下の音(差音)が鳴る。
- AとDを鳴らした場合→Dの音、DとGを鳴らした場合→Gの音という具合。
姿勢について
- 背筋は伸ばす
- 楽譜が見にくくなるので胸は張りすぎないこと。
- 楽譜と指揮者や他のパートに自然に目線を移せるくらいの角度を意識すること。
- 猫背にはならないこと。